「妻も子どももいる。が、職場の20代女性が気になって仕方ない…」
新聞の人生相談に寄せられた、40代既婚男性の悩みが話題を集めました。
男性は、職場の20代女性が笑顔で接してくれることや、手を振ってくれることから、「もしかしたら自分に好意を持ってくれているのでは」と考えるようになったといいます。
しかし、多くの読者が注目したのは”恋心”そのものではなく、男性の受け止め方でした。
恋に落ちること自体は悪ではない
まず理解しておきたいのは、既婚者であっても誰かに好意を抱いてしまうことは珍しくないということです。
結婚したからといって感情まで完全にコントロールできるわけではありません。
職場で毎日顔を合わせれば、相手の優しさや明るさに惹かれることもあるでしょう。
問題なのは恋心が芽生えたことではなく、その気持ちをどう扱うかです。
「優しさ」を「好意」と勘違いしていないか
今回の相談に対し、多くの人が違和感を覚えたのはここでした。
女性が笑顔で接する。 挨拶をする。 会話を楽しそうに続ける。
これらは社会人としてごく自然なコミュニケーションです。
特に職場では、人間関係を円滑にするために愛想良く振る舞うことは珍しくありません。
しかし、恋愛感情を抱いている側は、相手の何気ない行動を特別な意味として受け取ってしまいがちです。
「自分だけに優しい」 「脈があるかもしれない」
そう思いたくなる気持ちは理解できます。
ですが、その期待が大きくなればなるほど現実との距離も広がってしまいます。
私もこの記事を読んで感じるのは、この40代男性は不倫をしたいと言っているのではなく、「気になる人ができてしまった自分」に戸惑い、その切ない気持ちをどこかで吐き出したかったのかもしれない、ということです。
人は何歳になっても誰かに優しくされたら嬉しいものですし、家庭があっても心が動く瞬間はあります。それは必ずしも人格の問題ではなく、人間として自然な感情とも言えます。
一方で、
「相手も自分を好きかもしれない」
という解釈については、少し冷静になる必要があるのかもしれません。
特に職場では、笑顔や親切さは好意ではなく、社会人としての礼儀やコミュニケーションであることも多いからです。
ただ、だからといって男性の気持ちを「勘違い」「気持ち悪い」の一言で片付けるのも違うように思います。
誰にも言えない恋心を抱えながら、
「この気持ちは伝えない方がいい」 「でも会うと嬉しい」 「諦めたいけど諦められない」
そんな揺れ動く感情を抱えている人は意外と少なくありません。
勘違いかもしれないが切ないまま恋愛感情を抑えこのままを過ごせるのか・・・
この相談の本質を表しているようにも感じます。
恋愛感情は理屈だけでは整理できません。 だから苦しいし、切ない。
けれど大人になると、叶えることよりも、抱えたまま生きていく選択をしなければならない恋もあります。
この記事は「既婚者の恋を批判する話」ではなく、
「誰かを好きになってしまった切なさ」と 「守るべきものがある現実」
その間で揺れる一人の男性の心情を描いた記事として読むと、また違った見え方になるのではないでしょうか。
人生経験を重ねた大人だからこそ、感情だけに流されず、自分が守るべきものを見失わないでほしいと願います。
https://www.tantei-kobe.jp/


