夫婦関係を壊した原因を作った側(有責配偶者)に離婚請求はできません。

有責離婚(ゆうせきりこん)について、

離婚という言葉は身近でも、「有責離婚」と聞くと少し専門的に感じるかもしれません。
しかし、実際の離婚トラブルでは非常に重要な概念で、知っているかどうかで大きく状況が変わることもあります。

この記事では、有責離婚の基本から、実際にどんなケースで問題になるのか、そして当事者がどう動くべきかまで、丁寧に解説していきます。


🔍 有責離婚とは?

有責離婚=夫婦関係を壊した原因を作った側(有責配偶者)が関わる離婚のこと。

たとえば次のような行為が典型的です。

  • 不倫・浮気
  • 暴力(DV)
  • 生活費を入れない、家を出て戻らないなどの悪意の遺棄
  • 3年以上の生死不明
  • 婚姻を継続しがたい重大な事由

これらは民法770条で定められた「法定離婚事由」に該当し、行為をした側が“有責配偶者”と判断されます。


❗ 有責配偶者からは離婚を請求できない?

結論から言うと、

原則として、有責配偶者からの離婚請求は認められません。

理由はシンプルで、

自分が原因で夫婦関係を壊したのに「離婚したい」は、社会正義に反する

と考えられているためです。

ただし、例外もあります。


⚖️ 例外的に認められる3つの条件

裁判で有責配偶者からの離婚が認められるには、次の3つの条件を満たす必要があります。

① 長期間の別居

一般的には 5〜10年以上 とされることが多いです。

② 未成熟の子がいない

子どもがまだ小さく、離婚によって生活が不安定になる場合は認められにくい。

③ 相手が離婚で極めて不利な状況に置かれない

経済的に困窮するなど、相手が著しく不利益を受ける場合はNG。

この3つを満たすケースは実際にはかなり少なく、
有責側からの離婚はハードルが非常に高いと言えます。


💔 有責配偶者になったらどうなる?

有責配偶者と判断されると、次のような影響があります。

  • 慰謝料を請求されやすい
  • 離婚条件(財産分与など)で不利になりやすい
  • 親権争いでは直接不利にはならないが、行動内容が影響することも
  • 婚姻費用の請求が制限される場合がある

特に慰謝料は大きな争点になりやすく、証拠の有無で結果が大きく変わります。


🧭 有責配偶者から離婚を求められた側の対処法

もしあなたが「離婚したい」と言われた側なら、次のステップが重要です。

1. すぐに応じず、冷静に判断する

感情的に返事をすると不利になることも。

2. 証拠を集める

不倫・暴力などの証拠は慰謝料請求の強力な武器。

3. 専門家に相談する

離婚問題は法律の知識が結果を左右します。


🌱 まとめ:有責離婚は“知識”があなたを守る

有責離婚は、単なる「離婚したい・したくない」の話ではなく、
法律・証拠・生活への影響が複雑に絡む問題です。

  • 自分が有責かもしれない
  • パートナーが有責行為をしている
  • 離婚を切り出された

どんな立場でも、まずは正しい知識を持つことが最初の一歩。
この記事が、あなたの判断材料のひとつになれば嬉しいです。

ガルエージェンシー加古川